お知らせ
家具の修理スタートしました
2014年09月16日
家具の修理品については年内をめどに終わらせようと思っていましたが、
今作っているダイニングテーブルの納品が10月に変更になったため、
このままでは、ギャラリーが修理品と作品でグチャグチャになりそうです。
ということで、急遽家具の修理依頼品をできるだけ今月中に終わらせることにしました。
とりあえず延び延びになっていた椅子の修理を午前中に完了、近々引き取りをお願いしました。
次は”文机”と昨日引き取ってきた”片袖机”の修理に取り掛かりました。
文机は脚が割れて、端バメ部分が外れていましたが、
いずれも古くなって木が収縮したことによる不具合みたいでした。
脚の先端には畳摺りをクギで固定してあるため、
板脚が収縮して行く過程で、接ぎ合わせ部分が割れたようです。
クギで固定してある畳摺りを抜いて、割れた板脚部分を接ぎ直す予定でしたが、
クギが抜けず脚自体が壊れそうだったので、とりあえず割れた部分にクサビを入れて、
エポキシ接着剤で固め、端バメは長さが合わなくなっていたので、
天板の奥行きと合うように端バメをカットして固定しました。
片袖机のほうは天板が反り返って割れていました。
やはりこちらの方も天板が幕板にクギで固定されていたため、
天板が収縮する過程で天板が割れたようです。
古い家具が持ち込まれるときに見かけますが、昔は天板をよくクギで固定していたようです。
この片袖机も昭和27年以前に作られたみたいだったので、
(引き出しの中に”昭和27年の御園座入場券の半券が入っていました)
昔の家具だからちゃんとした作り方をしているのかと思いましたが・・・
天板を下からハンマーで思い切り叩いて、クギをバールで引っこ抜きましたが、
2寸釘で目一杯止めてありました。
これじゃあ天板が割れても仕方ないですね。
家具の修理も参考にするところがあって結構面白いんです。
間に合えば次の展示会(11月末の木の仕事展IN 東海)に、
今回修理した文机を参考にした作品を展示したいと思っています。