お知らせ
自家製ランバーコア
2012年03月28日
今回お寺の椅子は、ウレタンパッキンを入れてボーズ貼りで作る予定ですが、
それに使う座板作りの準備に入りました。
一般的に座板は9mm前後のラワン合板を使う人が多いんですが、
僕の場合は無垢材の心材を使った”自家製ランバーコア”を使っています。
普通のラワン合板よりもモクネジの効きが良く、
何よりも特殊な厚さの合板を自由に作ることができます。
手間はかかるけど材料費を安くできることも魅力です。
それに使う心材は、
大工さんが使わなくなった針葉樹を分けて頂いて使うことが多く、
今回使う心材はヒノキ、ヒバ、イチョウの3種類です。
大工さんが使わないということは、不要になった⇒廃却処分になるものを
使わせていただくわけですから、エコにも繋がっています。
自然の恵みをいただいてモノ作りをしているわけですから、
無駄使いはいけません。
僕の周りでも若い木工仲間の人たちが、ヒノキ、スギなどの間伐材を使って
モノ作りをし、山林を守ろういう活動を始めようとしています。
自然には限界があります。
そろそろ日本の家具もきれいな材料だけを使うのではなく、
節も割れもある自然な材料を使った家具作りが、
当たり前になってきてもいいのかなと思います。